作務衣(さむえ)について

作務衣については、禅僧の作務着(修行や日々の作業着)としてHP上で詳しく紹介されていますので参照ください。
数年ほど前のブーム時の勢いはなくなりましたが、今では、いわゆるワンマイルウエアであったり、おしゃれ着であったりと、一般的な日常着とし定着し、また堅苦しくない和装の雰囲気と言う事で、和風旅館、和食店などの制服としても利用されています。

30数年程前に作務衣を作り始めたころ、モデル代わりに自分で作務衣を着て、作ったばかりの作務衣を唐草の風呂敷に包み、その風呂敷を小脇に抱えての飛び込み営業でした。商談が終わり外に出るとあいにくの雨。軒下で雨宿りをしていると清楚で上品な女性にご自分の傘をすすめていただきました。その時着ていたのは 黒の作務衣で きっとその方は、私をお寺のお坊様と勘違いされ、お心使い頂いたと思います。
当時はそのくらい一般的ではなかった作務衣も、今ではお店に普通に並んでいます。本当にありがたいことです。

作務衣に使われる素材はほとんどが、綿、麻などの自然素材の織物で作られています。天然素材と素朴な作務衣、なんとも絶妙な組み合わせと思います。
その組み合わせに今回、世界の最先端の日本のハイテク素材を使った新たな作務衣作りを提案、挑戦いたします。お試しください。
染色の退化や劣化が少ない。手軽な洗濯と乾燥。しわになりにくいので型崩れなしで手入れが簡単。

本当は自分自身を見ていると思いますが、街ですれ違う作務衣姿。

よれよれの作務衣、色あせた作務衣、擦り切れた作務衣、だらしのない作務衣。

スタッフの皆に言われる(衣装屋の社長でしょう!そんなの着ないでください!)
それらのことを少しは軽減してくれそうなのが、ポリエステル素材の作務衣。
仕事以外に着ても それなりの雰囲気が保てカジュアルと少し違った雰囲気が生かせるかも知れません。
(いくら高級品でも紬は式服には使えない)この言葉が今回の新素材をつかった作務衣にも当てはまるかも知れない。

心配なのがポリエステル素材で暑さが気になる・・・。日本の蒸し暑さに・・・。
ある日、知り合いの中近東の人が何気なく私に話したすばらしいヒント『ドバイ、アラブのお金持ちはほとんど日本の素材で作られた衣服を選んでかうよ。他の国の製品より少し高いけど、着ると気持ちいいから私も着ている。やはり選ぶのは日本製が安心。』(※かたことで読んでみてください。リアルに感じますから)

あと一人背中を押してくれた人がいます『日本の研究者が考えた繊維でしょう?日本の環境くらい計算してますよ。』(なるほど なるほど)

古くから伝わる伝統と日本の最新技術、作務衣にハイテク繊維。
作り甲斐が有り本当に楽しいことです、皆様にお進めです。
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