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喜左衛門の昔話その2  葬儀に参列

昔むか~しの この話は九州片田舎の一部のことです、参考になることもあるかも知れません。

その昔の喜佐衛門 いくつかの団体や地域の、世話やきを仰せ使っていました。和物の製作を 我が生業 と決めた若き喜佐衛門、それまでの洋服をすべて 捨て去り 作務衣姿の日常に入りましたが。人前に立つこともたまに有り、さすが作業着由来の作務衣では礼を欠くかと思い礼服として通じる和装を試行錯誤で着用、今現在も提案中です。

町内会にしろ宗教法人、他団体にしろ世話人の役割のなかでも 意外と多いのが葬式でした 。
ある日ある時 故人の身内、親族からの「亡くなりましたので.。。。」連絡等が入ります、風の便りに 療養、入院中などあらかじめ知りえることもありますが、たいていは突然の知らせです。
町内三役としての役割は、故人のお宅に 伺い 遺族を交えて葬儀の進行など段取り、打ち合わせします。当時は今ほど、会館、葬儀場で済ませることもなく、多くは町内会、隣組のの役割でした、まさに今日この頃 再認識の「 絆 」ですね。
まずは遺族に簡単なお悔やみをし、故人に挨拶をします、この時はまだ、棺ではなく お布団などに安置されていることがおおいようです。

(遺族にお悔やみをする喜左衛門 ポリエステル系黒の作務衣に袖なし羽織。、羽織を着用することで 、急な挨拶にも重宝

故人にお参りしたあと、遺族、親族の方と相談します。葬儀社などの会館葬では、隣組の役割はたいして有りませんが、自宅葬を望まれる時は 遺族や親族、参列者の食事、お茶など隣組の関わり具合を相談し、申し受けます。その後隣組の皆様を中心に葬儀の進め方など細かく打ち合わせることになります。
町内会の役割は 炊き出し、受付、交通整理、近所回りの掃除など多岐にわたります。
炊き出しは公民館に常備の大きな鍋、釜を使って 、遺族、遠来の親族、参列の方などのお茶、食事などの準備とその接待に大忙しで、女性大活躍の役割でした。白いエプロン姿でテキパキと  ”絆”の証でした。
一方男性の役割は交通整理、駐車場の確保、道案内などがありました。街中を外れた場所では、お通夜に参る夜道の安全確保、駐車場対策のため 道端の草刈もすることもあります。田舎は交通手段としての車が多く未舗装の路肩や駐車場、夜行性のマムシ対策などそれなりの気配りが必要です。
受付は 故人の親族を一人ほど加えた数人が 香典受付、記帳、会葬御礼 等の担当をします。
その他、雑用的なもので、テント張や夏は、暑さと 蚊の対策、冬はストーブなど寒さ対策など 参列者への気配りなどを遺族に代わり準備します。
(羽織をはずして 作務衣姿で受付などお手伝いをする喜左衛門)

そのほか、役員の役割としては 病院などから遺族に渡された死亡届けを、役所にもって行くこともあります。役所への届出は親族が行いますが、疲れと悲しみ、あわただしさの中の遺族の代理として役所に届けることも多かったです。死亡届が受理された後に火葬許可書が発行されます。 火葬の際に火葬場に火葬許可書を提出し火葬後に担当者から許可書に{火葬済み}の証印をもらい埋葬許可書となります。お寺 教会などの墓地や霊園、納骨堂に遺骨を納めるときに、必要な書類ですから あわただしさの中で紛失しないように。最近は葬式をする葬儀社などが代理で役所に届けてくれるようです。

お通夜の話

お通夜は遠来の家族、親族 その他の事情で、2回にわけて 仮通夜、本通夜とすることもあります。お通夜では、夜通し遺体とともに過ごします。 一般的に夜通し柩を守るのは近親者に限られています。

通夜に伺う際の服装で悩みますが訃報を聞いて取りあえず通夜に弔問に行く時は平服のままでも構わないようです、時間のある方は喪服にかぎらずともそれなりの服装が良いでしょう。通夜のみで本葬に出れない方はできるだけ喪服にしましょう、見た目より真心が大切なのは当たり前ですが。

亡くなられた直後の晩に行われるのが仮通夜です。この時は、家人は葬式の準備などで慌ただしく、遺族の方が看病に疲れている場合もあります。また、故人を偲んで、哀しみに暮れているときでもあります。
余程故人と親しかった場合を除いて、挨拶だけして失礼するようにしましょう。死因などは聞かない、長居は避けるなど気をつけます。

通夜に駆けつけたらご遺族の方に、「この度はご愁傷様でした。心からお悔やみ申し上げます。」、などとお悔やみの言葉をかけます。祭壇が空いていれば先に故人にお参りするのも混雑を避ける為に良いかもしれません。
受付がある場合は受付の方にお悔やみの気持ちを表し、香典を託し,記帳します。
また通夜の場合は受付などがない場合があります、その時は香典は祭壇に供えるか後日の葬儀のときに受け付けてもらいましょう。
通夜の席は基本的には決まっていないことが多く、案内があればそれに従います、一般的というかほとんどの場合後方が込み合うので出来れば1列分空けた前からつめるのがよいですね、順番なしで。

仮通夜以外で焼香、お参りをした後、振る舞いとして茶菓子などに誘われたら、長居することなく 断らずにいただきましょう。これはなにかと気ぜわしい喪家に代わって心遣いを表すために町内会、隣組が接待、お世話の役割準備、その他で控えをしていますから。(今時の日本では過去の話かもしれませが。)
通夜、葬儀などの式以外の時にお参りし焼香のみという場合は故人に参った後に遺族にたいして礼をして下がるのが順序のようです。時には故人との対面をすることもあるかもしれませんが、”たいして日頃の付き合いの無い”方は興味本位に見られるかもしれません、遠慮しましょう。
作法としては、まず遺体の枕元から少し下がって正座します。 一礼のあと、遺族が顔の白布を外したら膝をつけたまま対面します、そのあと、もう一度一礼して合掌します、そして遺族にもう一度礼をして下がります。
失礼の無い様に対面は遺族の許可を頂いてからにしましょう。

会館などと違って自宅葬の場合 、祭壇と首座、その周りに遺族、親族が詰め、広い二部屋続きでもおおよそ満杯になります。そのため参列者の多くは町内会などが斎場脇に準備したテント内で弔意、焼香を行うのですが、それがまたどこの式場でも騒々しかったです。弔問客は、ひさかた、遠来の者も多く 勢い、世間話、よもやま話でお経、お祈りなど”そっちのけ”状態でビックリします。しかし ”ものは考えよう”で 故人の引き合わせと思えばありがたい事だし、故人もお経、お祈りよりも 楽しく、懐かしく、冥土の土産話にと耳を傾けているかもしれません。

喜左衛門も人生終盤、美夜古の=和装で礼服=を常に身につけ、”カラスの行列”のような黒のスーツの中に、和の雰囲気が漂う落ち着いた和装の雰囲気を持ち込み広めたいと思う”今日この頃”です。

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